― むかし通った歯医者さんと、いま通っている歯医者さん -
私は歯が弱いのです。昔から歯に自信のない私は、定期的に歯医者さんへ通っていました。公務員の頃、仕事が終わると、家路に急ぐところですが、月に1回の頻度で歯医者さん通いです。
現在は、坂部環境技術事務所で仕事の合間を縫って、歯医者さんに通っています。やはり月一回の頻度です。この歯医者さんとお付き合いを始めて4年目になります。それでは、以前お世話になった歯医者さんとどういう理由で決別したか、そして、今通っている歯医者さんを、どのような理由で、今まで長く付き合ってきたかをお話しします。もちろん、技術的な問題があったわけではありません。2人の歯医者さんの名誉のために申しますが、両者とも技術は優れています。
第一話 むかし通った歯医者さん
以前通っていた歯医者さんは、慎重にも慎重を期して、定期的にレントゲン写真を撮るのです。それは、私がまだ、若き50歳の公務員時代のことでした。
先生:「それでは、写真を撮ります。レントゲン室へ入ってください。」
私(すなおに):「はい。」
歯科衛生士:「はい、こちらへどうぞ。」
(案内される場所は、いつものレントゲン室です。面積で言うと、2m×2mのコジンマリした部屋です。)
歯科衛生士:「ここにアゴを乗せてください。肩は、力を入れないで・・・。」
私(緊張):「はい。」
(狭い部屋に2人だけです。なんとなくいい雰囲気です。歯科衛生士が私の両肩を触って、正確な位置に動かします。うん、うん、いい雰囲気。)
歯科衛生士:「はい。そのまま、動かないでくださいね。写しますよ。」
私(ニッコリ):「わかりました。」
(確か、数秒の時間が過ぎたあと・・・・。)
歯科衛生士:「あっ、すみません。入れ歯を取ってください。」
(私は突然のことに、何のことかわからず、頭の中が真っ白くなりました。そして、おもむろに・・。)
私:「入れ歯、ありません。」
歯科衛生士:「あっ。失礼しました。」
(いきなり、雰囲気は真っ逆さまにトーンダウン。気まずい沈黙の後、歯科衛生士は部屋から出て行き、ジーッという『レントゲン写真機の動く音』が聞こえるばかりでした。)
本当に、おこれてきちゃう。私が総入れ歯でもしているとでも思っているのでしょうか。その日は、一日中、「私もそんな年に思われてしまったのか。」、いやいや、「若いのに入れ歯とはなんだ。」、というシュンとした気持ちと、ムッとした気持ちが交互に私の心臓にダメージを与えるのでした。しばらく、奈落の底に落とされた雰囲気になってしまい、立ち直るのに数日必要でした。
これが、私の「決別の理由」です。その後は、しばらく歯医者さんへ行く歯の治療はオロソカになってしまいました。
第二話 いま通っている歯医者さん
でもやはり、歯に自信がない私です。どこか良い歯医者さんはないかなぁ…。と思いながら、近所の人に聞きました。そしたら、「この歯医者さんがいいですよ、技術も新しいし・・、エコですよ。」と紹介していただきました。
エコですよ? 何だかよくわからないままに、さっそく、その歯医者さんへ行きました。受付を済ませ、「週刊現代」を読んでいると・・。
受付嬢:「坂部さん。中へどうぞ・・・。」
私(緊張):「はい。」
入って行くと、純白の診察台が3台あります。その1台に座ると、すぐに『ヨダレ掛け』をしていただき、グーンという音とともに診察台が倒れ、私も倒れて寝る格好になりました。すると天井には青い空と白い流れる雲が見えるじゃありませんか。そうです天窓があるのです。
雲は左から右に流れています。寝ている姿勢はいつも不安ですが、安心感や開放感のある診察台が大変快いのです。自然光を利用した「エコ」な設計です。そうか、「エコな歯医者さんなのだ。」と思いました。
先生:「どうしましたか。」
私:「歯の定期検査と必要な治療をお願いします。」
3台の診察台の真上にはそれぞれ3つの天窓がありました(屋根の右下)。
という訳で、その後、毎月、歯の定期検査と必要な治療を受けています。歯周病で、歯石がたまりやすい体質なのでしょうか、毎回、ビーン、ビーンという治療の音を聞きながら、時々目を開け、青い空と流れる白い雲を見ています。
歯医者さんといろいろ話していると、いろんなエコを実践していることがわかりました。私は治療を受けているので、モゴモゴと言葉を発したり、うなずいたりの連続で、しっかりと話が出来ない場合が多いのですが、歯医者さんはそれには一向に構わずお話をします。話の内容は、かなり「エコ」です。
電気自動車をマイカーにしている。
次は、薪(まき)ストーブの紹介です。歯医者さんの家には、大広間の真ん中に暖炉があります。薪(まき)を使用した暖房です。安城市が市営公園の樹木や街路樹を剪定(せんてい)する時に出る、剪定枝(せんていし)を市のリサイクルセンターからいただいてきて、暖炉で燃やすのです。遠赤外線が強く、部屋の中はいつまでも暖かいそうです。
屋根には薪(まき)ストーブの煙突と軒先には燃料の薪
今後は、風力発電を取り付けたいと言っていました。簡易なものであれば簡単に設置できます。私からは、風力発電で起こした電気は、玄関灯、駐車場の防犯灯などで使用したらいかがでしょうかとご提案を申し上げました。
いずれにしても、「エコ」に関心を持った歯医者さんです。私は、『地球にやさしい歯医者さん』という、ウリで行けばさらに商売繁盛するのではないかというご提案もしました。